東北公益文科大学は、昨年10月に秋田大学と連携協力協定を締結し、協定の中で、共同教育プログラムの推進を掲げました。このたび、協定にもとづき、地域活性化をリードする人材の養成を目的とした教育プログラム「きたまえ塾」を立ち上げ、早速両大学の学生を対象にした合宿研修を実施しました。
研修は、2月14日~15日(一泊二日)の日程で行われ、公益大生10名、秋田大生6名の計16名が参加しました。合宿地は秋田県横手市の増田町。かつて県内有数の商業地として栄えた町です。また、近年は「内蔵(うちぐら)」と呼ばれる土蔵が観光資源として注目されるなど、地域活性化を考えるためのケースとして興味深い町でもあります。
初日は横手市の職員の方から増田町の現状と課題についての講義。質疑応答の際は、両大学の学生から積極的に質問が出されました。課題を共有した後は、3グループに分かれ町に飛び出し聞き取り調査。増田町の住民の々から、町が抱える課題等について様々なお話をお聞きすることができました。学生は住民の方々の親切かつていねいな対応に、一様に感激した様子でした。
聞き取り調査を踏まえ、学生は町の現状について問題点の洗い出しと分析。両大学の学生はすぐに打ち解け、初対面とは思えないようなチームワークを発揮していました。グループワークは二日目も続き、調査を補うため、再び聞き取り調査に出かけるグループもありました。
二日目のグループワークが一段落した後は、北都銀行・斉藤永吉頭取が「変化をチャンスへ ~地域を活性化できるリーダーとは~」と題し講演。
増田町は北都銀行の創業の地でもあります。講演のなかで斉藤頭取は、「Speed & Challenge」をキーワードに掲げ、変化を先取りし、失敗を恐れず果敢に挑戦することの重要性を話されました。企業トップの貴重なお話に触れ、学生は熱心にメモを取っていました。
最後は、研修のメインとなるプレゼンテーション。グループごとに「パワーポイント」を用いて増田町の地域活性化への提言発表を行いました。発表には、吉村昇秋田大学長、西木正明きたまえ塾頭、斉藤永吉北都銀行頭取、五十嵐忠悦横手市長、根岸均秋田大学横手分校長、本橋豊秋田大学副学長の6名が列席。学生からは、若者らしい斬新なアイデアや、短期間でまとめたとは思えないような興味深い提言が発表され、講評では高い評価を得ていました。
充実したプログラムを体験した学生はとても満足げで、最後に学生同士で記念撮影をする光景も見受けられました。ふだんあまり機会のない他大学の学生との交流を通して、学生たちは互いに大いに刺激を受けた様子でした。
きたまえ塾では、今後様々なプログラムを通して学生の力を高めていくとともに、両大学の交流を深めていきます。今後のプログラムにもご注目ください!