本学では従来、多くの学生が職場体験型のインターンシップに取り組んできましたが、コロナ禍の昨年度からは新たな取り組みとして、企業や団体様からいただいた課題に取り組み、学生目線での解決策の提案に挑戦する課題挑戦型インターンシップを行っています。2021年度春学期は、企業・団体・自治体等の9機関から提示された17の課題に103名の学生が25チームに分かれて挑戦。10月13日(水)に、予選を勝ち抜いた6チームによる最終報告会が行われ、春学期履修者および秋学期にインターンシップを履修予定の学生約250名が参加しました。
最終報告会 エントリーチーム | ||
チーム | 課題 | 課題提供機関 |
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A3 |
防災における大学生の役割について | 酒田市 様 |
C |
市民のスポーツ実施率を向上させるには | |
F1 |
withコロナ、新たな観光スタイルの提案 | 山形県庄内総合支庁 様 |
H2 |
女性消防職員の採用増加について | 酒田地区広域行政組合消防本部 様 |
L | afterコロナ/withコロナでも行える地域交流企画を考える | ㈱ プレステージ・インターナショナル 様 |
P | withコロナ「出羽庄内国際村ワールドバザール」の企画等の提案 | 出羽庄内国際交流財団 様 |
各チームのプレゼンテーション後に来場者全員で行われた投票により、見事最優秀賞に輝いたのは、「女性消防職員の採用増加について」に取り組んだチームH2。「以前から女性消防士を増やすための活動が積極的に行われているが、情報が学生に伝わっていない」「消防の仕事は消火活動だけ、力仕事というイメージが少なからずあり、女子の進路選択の選択肢に入ってこない」点を現状の問題点、改善点ととらえ、そこをクリアするための2つの提案が出されました。
1点目は、漫画を使った広報パンフレットの活用。登場人物や具体的な内容を考えて作成した漫画がプレゼンに盛り込まれ、聴衆がイメージしやすい工夫がされていたほか、通常の仕事内容紹介と合わせて、その時々のイベント告知も盛り込めるつくりとなっていました。2点目は、酒田市消防女子会実施のアイデア。11月末に新庁舎がオープンすることを踏まえ、新庁舎見学やさまざまな場面の制服試着体験、現役女性消防士から直接仕事内容などを聴くことができる企画、など若い女子が興味をそそられるようなアイデアがたくさん入っていたのが印象的でした。
最優秀賞に輝いたチームH2の左から、本間さん、吉田さん、堀部さん、関さんと、右端は素晴らしい漫画を描いて協力してくれた庄司さん。
全員が女子で構成されていたH2チーム。今回は、特別に消防本部の方にお願いして、さまざまな場面の制服(写真左から救急救命士、活動服、予防活動や式典等で着る制服、普段事務仕事などをする時に着る制服)を着用して、最終報告会に臨みました。また、今回のインターンシップでさまざまな消防組合の活動を知ったことで、彼女たち自身も、“消防士”という職業が進路の選択肢に入るなどの気づきもあったようでした。
今回も、さまざまな課題に取り組むことで、課題についてじっくり考える力、コミュニケーション力、企画力、発信力等を養うことができた貴重な経験になったようです。課題を提供していただいた企業・団体の皆様、指導していただいた関係者の皆様、ありがとうございました。