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学生向けに税関教室を開講していただきました(東京税関酒田税関支署)


学生活動

 2022年3月9日(水)、東京税関酒田税関支署にて、本学学生向けの税関教室を行っていただきました。これは、専門機関への訪問、業務に携わっている方へのヒアリングをゼミ活動の一環として行っている政策コース・樋口恵佳准教授(専門:国際法)研究室からの要請で実現したもの。今回の訪問の発案者である秋葉朝香さんをはじめとした、樋口ゼミの3年生8名が参加しました。

 初めに、税関職員の方より、「適正かつ公平な関税等の徴収」「違法薬物や銃器・密輸など安全・安心な社会を脅かす物品等の水際での取り締まり」「利用者の利便性向上などの貿易の円滑化」の3つの税関の役割について講義をしていただきました。
 そのほか、空港を想定した検査台を設け手荷物検査のデモンストレーションを行っていただいたほか、学生たちは実際の関税表を見ながら税額の計算を行ったり、輸入された段ボール箱の中から、覚醒剤に見立てた粉末の袋を探し出す体験を行ったりしました。思いがけないところに隠されていた粉末の袋が見つかったときには、思わず歓声が上がりました。

 税関教室を体験して、樋口ゼミ3年の髙橋一臣さんは、「税関業務についてのお話を聞かせて頂き、実際に業務体験もさせていただいた。輸入申告審査での税額の計算方法や、実際にどのように物が隠匿されているのかを体験しながら学ぶことができた。税関は貿易の円滑化や安全な社会の実現のために重要な役割を果たしているということを再確認できる良い機会になった」と感想を話しました。また、指導教員の樋口准教授は、「ゼミでは、学生に自分の力で世界を広げる経験をして欲しいと思い専門機関訪問の企画をしている。今回は国際的事象に日常的に関わっている税関の機能を学び、国際法の授業で学んだWTO協定や地域協定の国内実施の現場を見ることで、理論と実践の両方を身に付けるいい機会が得られた」と、丁寧かつ面白い税関教室を実現していただいた酒田税関支署への感謝を述べていました。

 大変お忙しい中対応していただいた東京税関酒田税関支署のみなさま、本当にありがとうございました。