インターンシップは、将来の自分の進路を考えるために、実社会を学びの場として、夏季および春季休業期間中に実施される就業体験。2024年度春学期は、一週間程度、企業や団体で実習する「一般インターンシップ」と、企業・団体から課題をいただき、その解決策の提言に取り組む「課題挑戦型インターンシップ」を実施し、2024年10月9日(水)に成果報告会を開催しました。
まずは、一般インターンシップを行った学生を代表して、株式会社月見 様、一般社団法人DEGAM鶴岡ツーリズムビューロー 様、社会福祉法人米沢仏教興道会 様で実習した3名が成果報告を行いました。株式会社月見 様で実習を行った3年の滝澤さんは、「小さい頃に見た映画で宿泊業に憧れを抱き、将来そのような業種で働きたいと考えていた。(インターンシップは)ホテル業務を実際に体験できる貴重な機会だと思った」と実習先の選定理由を説明。ルームメイクやフロントでのお客様のお見送り、レストランの厨房・ホール業務などの一通りのホテル業務に加えて、売上管理等のレベニュー・マネジメントについても説明いただいた実習内容を振り返りました。そのうえで、「指導してくださった方が『お客様の喜ぶ姿がやっぱり励み』と話されたこと、ホテルで働く方たちが協調しなければ成り立たない仕事だと改めて実感したこと」が特に印象に残ったと話し、「業務を実際に体験することでホテル業への理解が深まり、この業界を志望したいという意志が確固たるものとなった。得意なIT分野のスキルを強みとしつつ、実習で課題と感じた部分を克服できるよう頑張っていきたい」と今後の抱負を語りました。
続いては、課題挑戦型インターンシップの発表。今回はこれまでとは異なり1グループだけの取り組みとなったため、課題に取り組んだ3年生3名が登壇しました。酒田地区広域行政組合様からのお題は「コンビニのダストボックスにおけるごみ分別の徹底策」。一般ごみでは分別が進んでいるがコンビニではごみ分別がされていない現状を踏まえ解決策を提案せよ、という内容です。3人それぞれが役割分担をして課題に取り組むスタイルで、藤原さんがコンビニでのごみ分別の実態リサーチ、池田さんがコンビニ店員さんへ実態と行っている取り組みの聞き取り、二人のリサーチをベースに梅原さんが具体的な対策案を検討しました。現状の課題として、「コンビニでごみを分別する際のマナーを知らない、もしくは、分別が必要との意識がそもそもないこと」「個人の努力では限界があり、もっと大きな組織での対応が必要であること」をあげ、「コンビニにごみの分別を促すポスター等を掲示し実行を促す」「透明な専用のリサイクルボックスを設置し、利用者へ適切なごみ分別への緩やかなプレッシャーをかける」等を広域行政組合・コンビニ・企業が連携して取り組むことを提案しました。
講評として神田学長は、「インターンシップ参加は通常授業に比べ、事前学習→実施→振り返りと負荷が大きく大変だと思う。だがその分、自分自身の課題が見つかって、今後力を入れていくべき部分が明確になる。これからインターンシップを行う人は、ただの仕事体験でなく、自分のどんなところが強みか弱みか、今後どんなことに力を入れて取り組むかを意識して実習に臨んでほしい」と学生たちにエールを送りました。
春学期インターンシップ受講の皆さん、お疲れ様でした。そして、多くの学生たちを快く受け入れてくださった実習先の皆さま、本当にありがとうございました。