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「ニュージーランド傘福」が完成しました


お知らせ

「傘福」とは、江戸時代から酒田に伝わるつるし飾りのひとつで、女性たちが一針一針心を込めて子孫繁栄や無病息災、家族の幸せを願い細工物を傘に吊るし、地元の神社仏閣に奉納した風習がありました。

 本学ニュージーランド研究所では、2019年3月15日にニュージーランド・クライストチャーチ市で発生したモスク襲撃事件の被害者への哀悼の意を表すために、「ニュージーランド傘福製作プロジェクト」を立ち上げ、6月から実施してまいりました。これは、ニュージーランドに関係する細工物を手作りして「傘福」として完成させようというプロジェクト。ニュージーランドへの留学経験のある学生や教職員、そして庄内傘福研究会から多大なるご指導とご協力を得て進められ、本日までに目標の計5基のニュージーランド傘福が完成しました。

飾りの解説。ニュージーランドに関係するもののほか、日本の国旗や桜などの飾りもあります。

 通常の「傘福」は、薬袋をあらわす「三角」や子孫繁栄を願う「ねずみ」、災いが去ることを願う「さるっこ」などの飾りが一般的ですが、「ニュージーランド傘福」は、ニュージーランドの国鳥の「キウイ」や国技の「ラグビーボール」、先住民族マオリに関する飾りなどで構成されているのが特徴です。 

 完成した「ニュージーランド傘福」は、来年2月に行うニュージーランドでの「一流体験合宿型研修プログラム」にて、クライストチャーチ市のモスク(及び市役所)やニュージーランド政府へ贈呈することを検討しています。現在、贈呈用の2基と保存用の1基を酒田キャンパス本部棟1階の公益ギャラリーに飾っていますので、大学に来られた際はぜひお立ち寄り頂きご覧ください。