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【プロジェクト型応用演習】「障害者アートによる地域コミュニティづくり」の企画発表会が行われました


学生活動

 本学では、専門教育科目の応用演習科目の中に「インターンシップ」や「プロジェクト型応用演習」「競争型課題解決演習」などの科目を配置。その中からいずれか4単位以上を履修することを義務付けています。なかでもプロジェクト型応用演習は、各コースの教員がさまざまなテーマでの演習を開講しています。

 地域福祉コースの澤邉みさ子教授と小関久恵准教授が担当するプロジェクト型応用演習「障害者アートによる地域コミュニティづくり」では、ソーシャルデザインの観点から障害者アートや地域コミュニティづくりを体験的に学ぶことを目的として「酒田市の障害者アート展」の企画検討を行っており、1月20日(金)に最終の企画発表会が行われました。

 講評者に元酒田市地域おこし協力隊日向地区担当でクリエイティブディレクターの中島友彦さんを迎えた本会の冒頭には、今回の発表内容で実現可能な企画は実際に来年度の「酒田市の障害者アート展」で実施する予定であることが伝えられ、「今回自分が考えた企画の実施に関わりたい方は来年度もう一度履修してください。」と小関先生から呼びかけもありました。

 1グループ5~6名の8組がグループごとに発表。各グループは外部講師の講話やフィールドワークを通して深めた障害者アートへの理解に自分たちの興味や関心、グループで話し合った内容を掛け合わせて企画に落とし込みました。キャッチコピーやコンセプト、ターゲット、関係する団体、期待される効果などを発表資料にまとめて発表を行いました。

1組目の「走る障害者アート」は障害者アートを知ってもらうきっかけとして障害者アートがペイントされた車を走らせるアイディア。2組目「KIZUNA ART FES SAKATA」は地域を巻き込んで障害の有無にかかわらず参加できるアートフェスティバルを開催するというもの。

3組目の「子供から広がる地域のアート化~ゲリラアート展発生警報~」は公園などでゲリラ的にアートイベントを開催し楽しみながら障害者アートに触れてもらいSNSでの拡散に繋げる発想。4組目の企画は協力・参加型のアートとして参加者が作った花で特設セットを飾り付ける「みんなで作るフォトスポット」。

5組目の案「みんなでモザイクアートを作ろう!」は小中高、大学、特別支援施設などで作成したモザイクアートを合わせると一つの絵が出来上がるもの。6組目「モンテディオ山形×障害者アートで理解を」はサッカーの試合などでファンが掲げるコレオグラフィーに障害者アートを使用する企画。

7組目の「A³(Airport×Auto Saida×Art)~あなたの旅路にアートを~」は多様な人々が訪れる庄内空港に着目し、CAさんのスカーフやマスク等への障害者アートの採用を提案。最終組は「スノーフェスティバル~食とアートで熱くなろう~」と題し、集客力のあるイベントを開催しその中で障害者アートの事も知ってもらうという企画を発表しました。

 各発表内容に対して、講評者の中島さんから別の着眼点や具体的なアドバイスなどが送られました。また、「どれもやらない理由が見つからないくらい素敵なアイディア。よりブラッシュアップして実現してほしい。」とのエールも送られました。

 来年度の「酒田市の障害者アート展」で今回発表されたどの企画が実施されるか、楽しみにお待ちください!