地域共創センターサービスラーニング事業とは、学生の自発的活動・地域貢献活動の支援を目的とし、ボランティア活動、地域課題解決等に取り組む学生を対象として行う研修会です。今回の研修会は、山形県の「若者支援コンシェルジュ事業」により、「若者サポーター」を派遣していただく形で実施しました。(若者支援コンシェルジュ事業についてはこちら)
11月17日(金)、酒田市公益研修センター中研修室2にて「ウサヒから学ぶ非主流の地域おこし」を開催し、本学学生50名と教職員8名、計58名が参加しました。講師として、地域振興サポート会社「まよひが(まよいが)企画」代表で、山形県若者サポーターや総務省地域力創造アドバイザーも務める佐藤恒平氏が登壇。これまで佐藤氏が取り組んできた「非主流」の地域振興についてご講演いただきました。
講演では、「課題解決のためにする地域振興は間違い。どうしたら地域の人が幸せかヒアリングから入るのが大切」「ゆるキャラはツールであり、どう、まちおこしをしていくかが大切。作ることが目的ではない」「ゆるキャラは地域おこしの土台。そのまちにどんなものがあるのか(が重要であり、ゆるキャラは)バリエーションの一つ」「住民の数だけ、地域振興が可能」など、佐藤氏がこれまで様々な活動をしてきたこそ得られた、貴重なお話を聴かせていただきました。また、講演タイトルにも掲げた“非主流”について佐藤氏は、「主流と同様の成果を、別の道のりで目指す方法」と説明されました。
ほかにも、「まよひが企画」が取り組む、ゲーミフィケーション(ボードゲームを使用したルールとゴールが設定されたあそび体験から学びを獲得する技法)や、サテライトオフィスである「朝日中スキマクラス2.5組」、ゲストハウス「松本亭一農舎」の運営、水中の除草作業を行うアイガモロボの実験導入などについてご紹介いただきました。講演の最後には、学生が周囲の人とグループを作り、話を聴いて疑問に思ったことなどを共有。グループから出されたいくつかの質問にお答えいただきました。
参加者からは、「今後のサークル活動や自分自身の将来に活かせるような考え方を学ぶことができた」「桃色ウサヒが地域振興をしているのではなく、地域振興の手伝いをしているのだと分かった。難しいものだと思っていた地域振興が少し近いものに感じた」「地域振興に関わる仕事に就きたいと考えていたので、そのための手段や方法は色々あることを学んだ」などの感想が寄せられました。講演終了後も、佐藤氏へ熱心に質問する学生の姿がありました。
地域共創センターでは今後も、学生や教員が話題提供者となって開催する小規模で双方向形式の教養講座(共創カフェ)や公開講座(FORUM21)を、学内外の講師による幅広いテーマで開催してまいります。開催については、本学ホームページや地域共創センターSNS(Instagram、Facebook)でお知らせしますので楽しみにお待ちください。
次回は、12月11日(月)に、FORUM21「サブカルチャーのraison d'être(存在理由)」を開催予定で、現在、申し込みを受け付けております。みなさま、ぜひご参加ください。