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本学後援会事業「一流体験合宿」を実施しました


お知らせ

 2月2日(木)~5日(日)、本学後援会事業「一流体験合宿」を実施。1~4年生の学生19名が参加し、3泊4日で都内6箇所を訪問しました。
 「一流体験合宿」とは、世界や日本を代表する一流の人物、仕事、芸術、文化等に触れ、参加する学生に教養と感性を身につけてもらう機会を提供するもので、2013年より実施しています。コロナ禍により中断していましたが、今回、3年ぶりの実施となりました。

-訪問先はこちら-
・ANA BLUE BASE(訓練場)
・ホテル椿山荘東京
・東京国立博物館
・ANA BLUE HANGER(機体整備場)
・劇団四季「ライオンキング」
・日本経済新聞社本社

2月2日(木)ANA BLUE BASE(訓練場)

 ANAの訓練施設ANA BLUE BASEは、各部門のスタッフが研修を行う施設です。実際に現場で使用している機材や本番の飛行を想定したシミュレーターなどを使い、リアルに近い形で日々訓練を行っている様子が伺えました。特に運行乗務員(パイロット)についての説明では、より困難な状況を想定して訓練することで、様々なアクシデントにも対応する力を養い、機長に昇格するまでは10年以上かかることなどを教えていただきました。また、「機長になったことがゴールではなく、ここからが本当のスタート」という言葉は、学生にとって一流の仕事をする大変さを学ぶ機会になりました。

2月2日(木)ホテル椿山荘東京(テーブルマナー講座)

 冒頭、本学後援会 上野隆一会長より、学生へご講話いただきました。「若い時に一流のものに触れて感性を磨くことは、これからの人生において必ず糧になると思う。これまで様々な経験をしてきたが、一流のものから影響を受けたこともあった。大学卒業後、社会に出たときにそう感じられるよう、一流体験では、健康や安全に留意して有意義な時間を送って欲しい」とお話をいただきました。

 その後、フランス料理をいただきながらテーブルマナーについて研修。テーブルマナーの歴史から実践するところまで丁寧にご指導いただき、美しいテーブルマナーを身につけることは、自分だけでなく一緒に食事に行った方の品格をも守ることだと学びました。学生たちは最初は慣れない作法に戸惑っている様子でしたが、美味しく楽しくディナーを堪能しました。食後にはホテル椿山荘名物、東京雲海(庭園)を見学し、都内だと感じさせない光景に魅了されました。

2月3日(金)東京国立博物館

 東京国立博物館(略称:東博)名誉館長 銭谷眞美氏よりご講話の後、学芸員の方から館内所蔵品についてご説明いただきました。銭谷名誉館長のご講話では、東博の成り立ちと設立当時の役割について、自身の美術品への思い、「一流に触れる」とは何かなど、自身のルーツを辿りながらお話いただきました。「一流」について銭谷名誉館長は「人生は出会いの連続。その中には自分の生き方に大きな影響を与える人が必ずいるはず。そして大抵、身近にいると思う。憧れの人を見つけてこれからの人生を送ってほしい」とのアドバイスをいただきました。

 学芸員の方のお話では、特に展示品の「見方」の話が印象的でした。どの作品も「じっくり見る・比べる・そこから想像することで、より所蔵品のオモシロさを感じ、もっと東博を楽しめると思う。」とお話いただき、館内の見学も充実したものになりました。

2月4日(土)ANA BLUE HANGER(機体整備場)

 ANA BLUE HANGERでは、整備スタッフのお仕事についてご説明いただき、実際に作業している現場を見学しました。ANAの整備スタッフ(通称e.TEAM)は、約5000名のスタッフが世界トップクラスのエアライングループとして、機体の安全面を支えています。整備場は365日24時間体制で稼働。10000分の1インチ単位の正確さと、整備道具一つすら紛失が許されない環境のなか、それぞれが一流の仕事をしている姿を目の当たりにしました。整備場の前方では、わずか数分の間に何便もの飛行機が離着陸し、その傍らでは繊細な仕事を常に完璧にこなす方々の存在。学生はその両方を直に体感し、縁の下の力持ちとして安全を守っている光景に感銘を受けました。

2月4日(土)有明四季劇場にて劇団四季「ライオンキング」鑑賞

 一流の舞台演劇を鑑賞し、感性を磨く貴重な機会となりました。学生からは、「人が表現する可能性の大きさを実感した。エンディングまで観客に楽しんでもらおうという心意気が伝わってきた」「1人の役者が何役も演じているにも関わらず、役作りを徹底しているところがプロフェッショナルだと思った」「役者さんの演技が素晴らしかった。舞台装置、音楽、照明など視覚的・聴覚的にも優れていた。それぞれが役割をきちんと果たすことによって一つの芸術を作り上げていた」などの感想があがっていました。

2月5日(日)日本経済新聞社本社

 谷隆徳 編集委員より「地域再興 人口減少時代のまちづくり」と題し、ご講話いただきました。なぜ日本では人口減少が加速し、地方では過疎化が進行するのか、地方創生や岸田政権の政策も含めて解説いただきました。そして持続可能な地方都市を目指すためには、どのようにすべきか谷編集委員の考えもお伺いしました。また国連が掲げるSDGs目標「住み続けられるまちづくりを」について、鶴岡市の市街地構造を自身が取材した記事を紹介しながら、庄内地域をフィールドに考える機会をいただきました。最後に谷編集委員は、「地方都市が生き残るためには、人口減少に適合したまちに変わることが大切。まちづくりは誰にでもできること。時間はかかるが少しずつ取り組むことで変わっていくと思う」と学生に語られました。