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2023年度秋学期 インターンシップ成果報告会を開催しました


学生活動

 インターンシップは、将来の自分の進路を考えるために、実社会を学びの場として、夏季および春季休業期間中に実施される就業体験。2023年度秋学期は、一週間程度、企業や団体で実習する「一般インターンシップ」と、企業・団体から課題をいただき、その解決策の提言に取り組む「課題挑戦型インターンシップ」を実施し、2024年4月17日(水)に成果報告会を開催しました。

 まずは、一般インターンシップを行った学生を代表して、加藤総業株式会社、特別養護老人ホーム芙蓉荘、株式会社月見、山形県最上総合支庁で実習した4名が成果報告を行いました。山形県最上総合支庁で実習を行った2年の諏佐治香さんは、「将来公務員になりたいと考えているので、県職員がどんな仕事をしているのか知りたかった」と実習先の選定理由を説明。子ども家庭支援課、環境課、地域健康福祉課で実習させていただいた中の、特に子ども家庭支援課での実習について説明しました。そのうえで、実習で得た学び・気づきとして「“誰のために、何のために仕事をしているか”を常に考えることが、仕事のやりがいやモチベ―ションにつながると感じた」「現状から何が必要かを自分で考えて実行することの大切さを学んだ」と話し、「自らの課題に気づき、今後のめざす姿について考えを深めた」と実習を振り返りました。

 続いては、課題挑戦型インターンシップを行った3グループの成果報告。チームA-1、A-2は、酒田市様からの「若者が集まり出会うための機会をつくるには?」課題に挑戦。チームA-1は、「出会う機会がないのは、出会うための時間がないからではないか?」の仮設を立て、それを解決するための「すきま時間を活用した出会いの場を創出するシステム構築」を提案しました。またチームA-2は、「出会いを創出するためには、自宅か職場に出会える場所をつくるのがいいのではないか?」の仮説を立て、テーマと入居者皆でクリアするミッションを設ける「テーマ型シェアハウス」を提案しました。チームDは、仮設機材工業様からの「TOCHiTOで移住者と進める地域プロジェクト」課題に挑戦。具体的な課題提示はなかったため、TOCHiTOで行われているフードアクション事業と、自分たちが関心を持っていたフードロス問題を絡め、「10代や20代の若者に購入してもらえる商品を、フードロスとなる食材等を加工してつくる」ことを目標に取り組みました。市場分析等を経て考案されたのが、農家さんから売り物にならず廃棄処分になるものを多くいただいた柿と、フードドライブで一番集められるそうめんを組み合わせた、“クッキー”。試食会を何度か行い味も改良を重ねたほか、パッケージデザインも検討し販売シミュレーションも行ったものの課題も残ったようで、「商品を製造、販売することは一筋縄ではいかないことがわかった。販売するためにはまだまだ多くの懸念点がある」と実習を振り返りました。

 課題挑戦型インターンシップは、来場者(学生のみ)が投票し最優秀賞を決定。1位の得票数を獲得したチームDが最優秀賞を獲得しました。最優秀賞を獲得したチームDの伊藤綾花さん・髙木七美さん・田村悠輝さん(公益学部2年)は、「(これまでもSDGs探究プログラムでTOCHiTOの住民の皆さんと関わっていたことから)今回の課題挑戦は、これまでの活動の集大成となった。まだまだ課題があるが、最終的には課題をつぶしてクッキーを商品化したい」と今後への意欲をにじませました。最優秀賞獲得のチームDには、記念の賞状と、インターンシップ関係教員のカンパによる図書カードが贈られました。

神田学長から賞状を受け取るチームDの伊藤さん

チームDの左から、伊藤さん、髙木さん、田村さん

 秋学期インターンシップ受講の皆さん、お疲れ様でした。そして、多くの学生たちを快く受け入れてくださった実習先の皆さま、本当にありがとうございました。