東北公益文科大学では、プロジェクト型応用演習「POSデータ分析で売場改善」(担当:神田直弥 学長・教授、松尾慎太郎 准教授)を開講しています。
これまでの授業では、庄内地域を中心にホームセンターを運営する株式会社チャンピオン酒田店の実際の売り上げ個数・価格等のPOSデータを大学に提供いただき、True Dataが提供する統計化した全国購買データとの比較・分析を実施してきました。
2024年11月21日(木)は、チャンピオンの高橋社長、True Dataのデータアナリスト、酒田市職員の方を前に、学生たちがハウスホールド(日用品・清掃用品・洗剤等)カテゴリ商品を軸とした「年末商戦の売り場づくり」について提案しました。
今年度はチャンピオンの実際のお客様を想定し、「酒田市郊外に住むご夫婦」とペルソナを設定しています。発表に向け学生たちは、店舗視察や、全国購買データの売れ筋商品とチャンピオンの売れ筋商品を比較検討するデータ分析などを行ってきました。「複数個購入してもらうための売り場づくり」、「高機能商品」の販促、「ついで買い」を狙いギフト商品も扱う棚割りなど、各チームがストーリー性を持ち工夫を凝らした提案を行いました。
参加された方々からは、「データを用いた説明で、提案に説得力があった」「ストーリー展開の分かりやすい提案だった」などの講評をいただきました。また、実際の売り場づくりに向け、「あらためて、お客様がチャンピオンへ来る理由を考えてもらいたい」「今回の売り場がどのような価値を提供できるのかを考えると良い」「定番棚との接続も含めてお客様が商品に出会えるようにPOPなどを用いた販促の工夫を検討してほしい」などのアドバイスをいただきました。
今後は、棚割りやポップ作成を行い12月中旬よりチャンピオン酒田店の実際の売り場づくりに反映させ、実証実験と効果測定を行う予定です。
※株式会社True Data、株式会社チャンピオン、酒田市産業振興まちづくりセンター サンロクと実践的なデータサイエンス教育実施のための4者協定を締結し、協定に基づき各種データおよびビッグデータマーケティングのノウハウをご提供いただいています。