サービスラーニングとは、ボランティア活動や地域課題解決などに取り組む学生を対象として開催している研修会です。7月16日(水)、酒田市公益研修センター中研修室1にてサービスラーニング「食品ロスとエシカル消費」を開催し、本学学生と教職員合わせて9名が参加しました。
本イベントは、昨年度開催された山形県主催「やまがたエシカル消費フェスタ」に本学サークル「Liga食品ロス削減チーム」の学生と大西二郎氏がパネリストとして登壇した繋がりから開催が実現しました。講師として、公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会の東北支部副支部長、大西二郎氏をお招きし、日本と世界の食品ロスの状況、食品ロスがもたらす環境への影響などについてご講話いただきました。
大西氏は、「日本では多くの食品を輸入しながら廃棄が多い。一方で世界の11人に1人が飢餓状態にある。また、廃棄の際の運搬や焼却でも多くのCO2が排出されている」と話されました。安価な規格外野菜について「活用したいという人が多くいるが、農家にとっては収穫・選別・出荷にかかる手間は同等なのに、価格は低く、A級品の価格を低下させてしまうため、作業に見合わない。畑にすきこんで肥料にするのが効果的」とご説明いただきました。
参加者に対して「学生が食育活動を行うのはとても素晴らしいこと。今後の活動も応援している」とエールをいただきました。
参加者からは、「将来子どもたちや周りに伝えていけるよう行動に移す経験を増やしていこうと思った」「環境問題や飢餓についてもっと知り、食品ロスは様々な問題と関わっていると再確認していきたい」「食品ロスのみに目を向けて活動していたため、地球温暖化からも影響を受けていたことを今日はじめて学んだ」などの感想が寄せられました。
地域共創センターでは今後も、学生や教員が話題提供者となって開催する小規模で双方向形式の教養講座(共創カフェ)や公開講座(FORUM21)を、学内外の講師による幅広いテーマで開催してまいります。開催については、本学ホームページや地域共創センターSNS(Instagram、Facebook)でお知らせしますので楽しみにお待ちください。