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共創カフェ「糀と発酵食で叶える健康な身体づくり」を開催しました


イベント

 8月7日(木)、酒田市公益研修センター中研修室1にて共創カフェ「糀と発酵食で叶える健康な身体づくり」を開催し、本学学生と教職員、一般市民の方を合わせて32名が参加しました。講師として庄内町にある飲食店「庄内発酵堂」のオーナー三木裕美氏をお招きし、発酵のメカニズム、麹・酵素などについてご講演いただきました。

 はじめに三木氏は、「ユネスコ無形文化遺産となっている和食および日本人の伝統的な食文化には多くの発酵食品が関わっている。日本の代表的な調味料である砂糖・塩・酢・醤油・味噌・みりん・日本酒のうち、砂糖と塩を除いた全ての調味料に『麹』の力が利用されて造られており、麹菌(コウジカビ)は地球上で日本にしか存在しない日本の『国菌』である」とお話しいただきました。
 続いて麹と腸内環境の関係性について「腸内には善玉菌、悪玉菌の他に優勢な方の性質に変化する『日和見菌』があるため、日和見菌が善玉菌の味方をするよう腸内環境を整えることが大事。ファストフードなどを食べた際は、消化酵素が活発に動くため体内で新たな酵素を生産する動きが鈍くなる。身体の中の酵素は年々減っていくので、発酵食などを摂取し、補っていく必要がある」とご説明いただきました。

 また、「麹の酵素は発酵の過程で事前に栄養素が分解されているため、体の中の消化負担を軽減し、効率的に栄養を摂取できる。腸の善玉菌を増やし、ビタミン類を生成できるのはカビの中で麹だけ」と麹の酵素の働きについても解説いただきました。

 最後に「庄内地域は食に恵まれた土地。豚肉や野菜に麹を混ぜるだけでより健康に良い、特別な食事になる。私たちが口にするものは、自分自身を造ることに繋がる。一食一食を大切に美味しく、楽しくお食事していきましょう」と呼びかけました。

 参加者からは、「健康的な生活に役立ちそうな内容だった」「なぜ糀が体にいいのか、どう摂取したらいいのかがわかり勉強になった」「実際に『糀甘酒』や『麹調味料』を試食し、より発酵食品を実感することができた」などの感想が寄せられました。

 地域共創センターでは、学生や教員が話題提供者となって開催する小規模で双方向形式の教養講座(共創カフェ)や、センターが企画・運営する公開講座(FORUM21)を学内外の講師による幅広いテーマで開催してまいります。開催については、本学ホームページや地域共創センターSNS(Instagram、Facebook)でお知らせいたします。