12月18日(木)、本学「多文化共生論」の講義において、卒業生で青年海外協力隊(JICA)として活動されている平沼里穂子さんを講師に迎え、オンラインにて講話を実施しました。平沼さんは2022年に本学を卒業後、立命館大学大学院へ進学。2024年4月から任期2年で、東アフリカのウガンダ共和国で活動されています。

講話では、本学在学時の学生生活や青年海外協力隊を志した理由、現在の活動内容、そして残りの任期で取り組みたいことなどについてお話しいただきました。
平沼さんは、「途上国における教育支援について研究しており、将来は国際協力に携わりたいと考えている。発展途上国での活動が自分に合っているのかを実際に体験してみたいと思い、青年海外協力隊に参加した」と入隊の経緯を紹介しました。現在は認定NGOが運営する小学校(幼稚園含む)を拠点に、体育や図工の授業を中心とした教育支援活動を行うほか、図書館利用の促進にも取り組んでいるとのことです。

授業を行う際には、「教材が十分にないため、自分で教材を考えて作成している。また、自身の任期終了後も授業が継続できるよう、現地の教員にも参加してもらうように心がけている」と語られました。昨年は、日本から9冊の絵本の寄付を受け、「日本語は残したまま英語に翻訳し、現地の子どもたちに日本を感じてもらいたい」との思いも紹介しました。
また活動を通して、「現地の人々の日常生活に少しでも彩りが増えたり、人生で選べる選択肢が増えたりしたら嬉しい」と自身の想いを語りました。最後に、残りの任期で取り組みたいこととして、これまでの授業計画を教員へ共有することや、手洗いワークショップを開催し衛生教育を行うことなど、計9項目の目標をあげました。
今回の講話では、青年海外協力隊としての具体的な活動内容に加え、現地の状況に応じて工夫を重ねながら教育支援に取り組む姿勢や国際協力に対する強い思いを伺うことができました。学生にとって、多文化共生や国際協力を身近に感じる大変貴重な学びの機会になりました。
平沼さん、ありがとうございました。