2023年10月14日(土)に本学酒田キャンパスにて、スクール(学校)ソーシャルワークシンポジウムを開催しました。来場に加え、オンラインでも開催し、学童保育所や教育機関、自治体の方など、日々子どもに接する業務をされている方にも多数ご参加いただきました。
第1部では、白梅学園大学 准教授の牧野晶哲准教授(本学大学院 非常勤講師)に、山形県のスクールソーシャルワーカーの活用事業の現状と課題などについてご説明いただきました。
その後、弁護士・ソーシャルワーカーの安井飛鳥氏に「子どもの声から始めよう ~子どもアドボカシーの理念と実際~」と題してご講演をいただきました。
安井氏からは「アドボカシー」とは何か、なぜそれが機能しにくくなるのかの要因などを解説いただきました。
実践にあたってのプロセスについては、関係性の構築が重要であること、意見形成・意見表明・意見実現の支援を行き来しながら進めることなどについて具体的な例とともにお話しいただき、より良い子どもアドボカシーのために、大人が心がけるべきことを学ぶことができました。
第2部では、秋田県内でスクールソーシャルワーカーとして活躍されている鎌田明子さんと、山形県内で高校教員として勤めている後藤真琴さん(本学修士課程1年)に現場での状況をお話しいただいた上で、安井氏よりアドバイスをいただきました。
当日は、加藤鮎子内閣府特命担当大臣(こども政策、少子化対策、若者活躍、男女共同参画) より「参加いただいた皆様による各教育現場、地域におけるこどもアドボカシーの実践等を通じて、こどもたちの権利が守られる『こどもまんなか社会』が実現していくことを心から祈念する」とメッセージも頂戴しました。
本学大学院では、「スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程」を設置し専門職の養成を行っています。(くわしくはこちら)
今後も、人財育成と、地域のスクールソーシャルワークの連携への貢献を進めて参ります。